蕁麻疹
突然、皮膚の一部が赤くくっきり盛り上がって、しばらくすると消えてしまうのが蕁麻疹です。ほとんどの蕁麻疹は痒みを伴います。一つ一つの盛り上がった皮疹は、数時間の経過とともに自然と消失しますが、中には半日から1日たっても消えないものもあります。
症状が強いと、次々に皮疹が発生して常に蕁麻疹が起こっているように見える場合があります。皮疹のサイズは1、2ミリの小さなものから数センチの大きさまで様々です。それぞれが融合していくと体表のほとんどが蕁麻疹でおおわれてしまうことがあります。円形・楕円形・線状、地図状など形によって表現は様々ありますが、形には特に意味はありません。蕁麻疹には全身に強い痒み症状が突然起こる急性蕁麻疹と、体の一部に蕁麻疹が出たり退いたりを繰り返す慢性蕁麻疹があります。
急性蕁麻疹
急性蕁麻疹の場合、食事、薬、感染症など発症原因が明確にわかっている場合があります。
慢性蕁麻疹
ストレスや体調不良をきっかけに、発疹がでやすい状態ですが明確な原因はわかりません。内科疾患が原因で蕁麻疹が起こる場合もあります。内科疾患が疑われる場合は、肝機能、腎機能、血球の状態を調べるために血液検査を行うことがあります。この血液検査は、アレルギーの特定をするための検査ではありません。
蕁麻疹の治療
内服薬・外用薬
症状が強い場合は、抗ヒスタミン薬の内服で治療をします。症状に合わせて、内服薬を変更したり、増量したり、追加します。皮疹部を掻き壊してしまった場合はステロイド外用薬で治療を行います。